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よんきゅ部屋

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電車で一人旅(さようなら三木鉄道編)

2008年3月13日晴れ。3月31日をもって廃止される三木鉄道にお別れを告げる旅。たまたま空いた時間があることに気づき、急に思い立って訪れることに。

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新開地から粟生行き準急にのる。すぐに湊川、確かに歩いて行ける距離。先頭車両に乗っていたのだが、ポイントをわたって直線になったらもう駅が見えていた。

湊川からすぐに地上に出たと思ったら、そこからはひたすら上り坂。スピードはゆっくり、のんびりしている。神戸を南北に分ける山の中を進んでいく。菊水山駅は、看板が外され、休止中を実感、確かに周りに民家が全くないので当然なのかな。長いトンネルを抜けて、坂をのぼりきり、車庫が見えてくると、鈴蘭台。神戸の北側の中心地とも言える場所である。電車が近づいてくるときの音楽がメンデルスゾーンのイタリアの冒頭というのが新鮮だった。

鈴蘭台を出ると、急な上り坂、三田方面の線路を右下に見ながらトンネルへ。抜けるとすぐに鈴蘭台西口。次の駅が西鈴蘭台なので、不思議な感じがする。ここから先、アップダウンが激しく、電車が駅で止まるたびに「ギギギィー」というすごい音がする。しばらく山の中を通り抜ける。複線化工事のための資材などが置いてあり、用地もあるが、まだ工事はしていないようだ。木幡を過ぎて押部谷あたりまではけっこう開けた感じ。山の向こうに西神中央のビルが見える。バスで行けそうである。そこからまたアップダウンを繰り返すうちに、三木の街並みが広がってきた。いよいよ、目的の三木へ到着。

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(↑三木駅駅舎)

三木鉄道の三木駅は神戸電鉄の三木駅と離れていて歩いて行かなければならない。美嚢川の橋を渡り、のどかな美しい風景を見ながら歩く。しかし、ここでなんと道に迷ってしまう。地図で確認したにもかかわらずだ。おかげで20分以上歩くことに。後で確認したら、どうやら隣の高木駅のすぐ手前まで行っていたらしい...。おかげで三木の街を散策できたのはよかったとも思う。

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(↑車両 ミキ300-104)

三木鉄道の三木駅には平日にもかかわらずすごい人だった。地元のお年寄りに親子連れ、さらには幼稚園児が100人!遠足に行くようだ。職員の人たちもヘルプで車両に2人ほど乗り込んでいた。そんな中、超満員で出発。のんびりとディーゼルエンジンの音を響かせながら田園風景の中を走っていく。途中駅では、国鉄時代の駅名板が懐かしさを感じさせる。田んぼのあぜ道にはカメラの列、踏切には「線路内に立ち入らないで」という看板がかけられていた。やっぱり、線路に入って写真を撮ろうとする人がいたのかな。鉄道は安全が基本、事故が起こったらすべてぶち壊しになる。最後の一言「三木鉄道は最後まで安全運転をいたします」というのが心に響く。

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(↑先頭車両からの車窓)

わずか15分ほどの旅、厄神駅に到着の際にもカメラの列にビックリ。厄神から加古川線に乗り換えて加古川へ。電化されてから初めて乗ったが103系の改造型といってもやはり速い。加古川駅も高架化されて初めて行ったが、キレイになっていた。加古川線から山陽本線に乗り換えるのに改札を通るというのが、何となく不思議だった。

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あとは新快速に乗って帰るのみ。やはり廃止というのは寂しいものだが、いつも思うのは、「最後にドバッと乗りに来るのなら、たまに乗りに行ってあげたらなくならずに済んだのに」ということだ。まあ、今回の場合は結果的に自分もそうなってしまったのだが…。とにかくまだまだ乗っていないローカル線がたくさんある。時間との競争になってしまいそうだが、機会を逃さずに乗っていきたいところだ。


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